【6月16-23日 イタリア】
これまでで一番よかった海外の旅行先について
イタリア旅行【9日間】
航空券とホテル以外はフリーで、ローマ→カプリ島→ヴェネツィアの3都市周遊。
どこも有名な観光都市ですが、中でもちょっと行きづらいローカルスポットで最も感動したのはカプリ島の“青の洞窟”。
ここは、想像を絶する美しさ!
一生に一度かもしれないけど本当に行ってよかった。終始興奮しっぱなしでした。
ローマ→ナポリ→カプリ島
一生に一回は行きたいけど割と行きにくい。しかも、毎日見れるとは限らない。この一見難易度が高そうな青の絶景。時期と行き方を抑えればかなりの確率で見れるんです。
まずはナポリへ
ローマ テルミニ駅からナポリまでは高速列車で移動します。
TRENITALIA (トレニタリア)という元イタリア国鉄の鉄道会社のフレッチャという高速列車に乗ると良いです。
3種類あって、速い順に
・フレッチャ ロッサ
・フレッチャ ルジェント
・フレッチャ ビアンカ
なんと!予約には日本語サイトもあるんです。試しに直近の土曜日で検索してみると、こんな感じで出てきます。
上段がフレッチャ ロッサ(二等席)
ナポリまで1時間10分程。
下段は高速ではないやつ。
少し安いですが、時間は倍かかります。さらに安いのだと3時間かかる列車も。他には、イタロという私鉄でも高速列車が走っているそうです。
詳しく駅や列車の使い方を知りたい人はこちらのサイトに網羅されているのでオススメ。
イタリアで電車に乗る時の注意!
・列車の出発するホームが10-15分前に決まる事も。電光掲示板でこまめに確認が必要。
・遅延の可能性あり、到着時間や乗り継ぎには余裕を持って。(最近はかなり正確に動くようになっているそう)
・ストライキがある(金曜が多い…三連休狙いかよ!)。確率的には低いが当たったら諦めるしかない。
・スリ、置引きに注意!チケット買うのを手伝ってくれる程でせびられる事も。
→ストライキ情報(ショーペロ sciopero)の掲示板を確認すると良いです。交通省のストライキ情報のホームページもありますが読めないのでパス。
ナポリ中央駅→フェリー乗り場へ 「やってくれるぜ、ナポリの野郎!」
駅の構内を出たとたんに聞こえるクラクションの嵐。お!おぉ荒いな…、どうやらマジでナポリっ子は血の気が多いらしいです。あちこちでブーブー鳴ってる。
駅からはタクシーでフェリー乗り場のあるモロ・ベヴェレッロ港(Molo Beverello)へ移動。所用時間10分、料金目安11ユーロのはずが、ここでナポリの洗礼を受けることに…
それは、料金の支払い時の出来事。
メーターは10ユーロちょっとを示してるが、なぜか15ユーロのジェスチャー。「ラッゲージ、グランデ」的な事を言ってる。
どうやら、でかい荷物を二つも運んだから15ユーロよこせという事らしい…。
拒否するも、だんだんヒートアップ。
一悶着の末、フェリーの時間が迫ってるので、さっさと済ませようと承諾。20ユーロ渡しておつりを待つ…。
すると…
ん?「ちょうど」だと??
何言ってんだお前!さすがに頭にきて、おつりをだせ!と要求。
向こうも「今、受け取ったのはこれだけ!」と言わんばかりに、どこからともなく出てきた10ユーロと5ユーロ札をペラペラとアピール。
カッチーン!!このやろ
下手くそな手品、見せやがって
さっきの10ユーロだせ!
と言っても、とぼけ続ける運転手。いよいよフェリーの時間もギリギリになりしょうがなく断念。
ぬーぅ、アイツめー。危うくフェリーまで乗り遅れるところでした。
※でもこのおかげで帰りは対策を練ることができ、割と平和に空港まで行けました。
フェリーに乗ってカプリ島へ
Traghetto:フェリー/80分 €8~10
TMV:高速船/50分 €14.5
運行会社は以下の2社
CAREMAR:http://www.caremar.it/
SNAV:http://www.snav.it/
通常カプリ観光は日帰りが多いみたいですが、青の洞窟を見れるかは天候次第。ここまで来たからには絶対見たいと言う事で、カプリで一泊。
保険のつもりでしたが、これがすごく良かったです。カプリ島日帰りはもったいない!ゆっくり観光するのにもってこいの島です。
カプリ島 マリーナグランデ港から“青の洞窟”入口まで
さあ、ここまで来たら“青の洞窟”まであと少し。最後の道のりは二択。陸から行くか、海から行くか。
おすすめは陸路のタクシー、帰りはアナカプリまでバスで。
タクシーは大体€40ほど。
オープンカーで風を浴びながら行く爽快ドライブ
少しお値段はしますが、2人以上ならコスパ的にも悪くないです。
海やカプリのきれいな景色を眺めながら高低差のある島道を爽快に駆け抜けるアトラクション的なドライブ。
アナカプリの穏やかな島暮らしの雰囲気もステキ。こんな中をドライブします。
フェリーで洞窟入口まで行く場合
マリーナグランデ港についたらすぐ青の洞窟行きのフェリーチケットを買います。フェリーというか20人乗りくらいの中型モーターボート。
これで洞窟入口までいって、あとは順番が来るまで船上で待ちます。2-4人ずつボートに乗り換え順次通されます。
ハイシーズンだと実際に洞窟に入れるまで暑いフェリーの上で2時間以上待つ事もあるようです。
これほんと!?ってくらい幻想的で青かった
入口は高さ1m、幅2m。ボートが1台ギリギリというか、波があるので普通だと入れないくらいの狭さ。
波が引く瞬間を見計らって、船頭さんが入口の岩壁を掴み、グイっと船を押し沈めながら中に入ります。
一瞬暗くなって、あれ?と思いながら周りを見渡すと信じられない光景が。
海面が青白く照らされて、自然のものとは思えない幻想的な空間。こんなサプライズが起きるのかと衝撃に撃ち抜かれた瞬間でした。
はるばるやってきた旅行者を乗せて、1周、2周とゆっくりまわってくれ、反響する洞窟の中で歌を歌う船頭さんも♪
誇張なしのこの美しさ。船頭さんが写真撮ってくれたり、他の舟の人たちも大興奮でした。
いやー、すごい体験だった。思わずビデオカメラも回しまくりました(笑)
ベストシーズンは6月〜8月
青の洞窟にはいつでも入れる訳ではありません。入口が狭いので、
・海面の高さ
・風の強さ
によっては中にすら入れないことも。冬季は入れる確率が限りなく低いです。
さらに、青白く光るのは太陽光が海底の白い砂を反射するため。太陽光が射している事も条件に加わります。
ちなみに一番綺麗に見えるのは
正午〜午後2時頃
これだけの条件を揃えるとなると、なんだか絶望的に見れない感じがしますが、年間でもっとも見れる確率が高い6月〜8月には、なんと80%。時期を選べばかなり期待が持てます。
まだまだ続きます!カプリの魅力
1、2泊でカプリ島を満喫する
青の洞窟をより確実に見るためにもカプリ泊がおすすめですが、
歴代ローマ皇帝が邸宅(別荘)を築いたカプリ島の魅力はなにも青の洞窟だけではありません。
どこから眺めても蒼くて美しい海、歩くだけでもワクワクする入り組んだ小道に、そこを飾る色鮮やかな花々。
リゾート地なのでホテルもレストラン、ショップもかなり充実。カプリ市街は雑貨、名産のレモンチェロ、高級ブティックなどが立ち並びます。
そして朝、この島で目覚める幸福感といったら言葉にできないほどです。
日が差すに連れて、霧が晴れて、青い海と白い岩壁がだんだんと姿を現してきます。
そんな景色の移り変わりの中で、ゆっくり朝食ビュッフェとか
あと、モッツァレラチーズがめちゃくちゃ美味しい。日本でも最近は空輸したブッファラが食べられるけど、値段は高いし。鮮度と味はやっぱり比べ物になりません。
濃厚でミルクをたっぷり含んだ瑞々しいモッツァレラチーズ。イタリアはどこでも安くて美味しいし、朝食ビュッフェで食べ放題なんて!
ぜひ島のホテルで1泊、2泊する旅程を組んで欲しいところです。
物価は少し高いですが、アナカプリにはお手頃なプチホテルみたいなのもあります。
絶景!ソラーロ山のてっぺんにリフトで登る
さて、話を戻して青の洞窟を見た後に是非とも寄りたい絶景スポット。洞窟まで陸路をオススメする理由はここにもあります。
帰りはバスでアナカプリまで移動。そこでカプリ行きのバスに乗り換えると、ホテルや高級ブティック、レストランの立ち並ぶカプリ市街にたどり着けるのですが
ここで、ちょっと待った!!
バス停の近くから出ているリフトから最高の展望スポットにいけるんです。ぜひ乗りましょう!
片道12分ほど。
だんだんと高くなっていきます。リフトから一望するアナカプリの素朴な住宅地がとても綺麗。
さらにぐんぐん上がっていくので、けっこうスリルがあります。標高590mくらいあるそう。
すごい高さだけあって、頂上からの景色は絶景!海の青さも冴え渡ってます。
山頂にはカフェもあって、絶景のど真ん中でちょっとお休みできます。
ここも外せないカプリ観光の目玉。
カプリのおすすめレストラン
カプリの街中にもたくさんレストランがありますが、ここカプリ島には島と海の絶景の中で食事できるロケーション最高なレストランも結構あります。
この旅で行ったお店の中でロケーションも、食事もすごく良かったお店が一つあったのでご紹介。
ファラリオーニの岩のすぐ近くのプライベート感溢れる入り江のレストラン。
ここに来るには、海から舟で入るか、絶景を眺めながら山をくだって来るかの2通り。
Googleマップでは、カプリのメイン広場(サント・ステファノ教会)から歩いて15分くらいと出ますが、途中までしかルートが表示されず、さらに降っていくとトータルで25分くらいはかかります。
トラガラ通りをくだって行くと、海岸まで降りる道があります。海は何度見てもきれい。
けっこう人気なスポットですが、楽々来れないのでひっそり感もあっていいです。
レストランは海岸に面したほぼ海の上みたいな感じ。岩場ですが、ビーチベッドやパラソルも少しあります。
ここでも頼んじゃうカプレーゼ!
やっぱりうまい。今回は大ぶりのモッツァレラをカットして。
こっちは我慢できずに頼んだロブスターのパスタ。文句なしに美味しい!
うちは泳ぎませんでしたが、岩場でボートや、海に浸かったりしている人たちもいました。
美味しい食事と、ワインをいただきながらリゾート感を存分に味わえるお店。超おすすめです。
歩くと、けっこうな坂なので(特に帰り)それがまたいいんですが、しんどい人は舟で行ったほうが良いかも。
Marina Piccolaからシャトルボートが出ているみたい。4名まで€20プラス1名につき€5。
余談ですが 帰りのナポリ空港までのタクシー
楽しかったカプリを後にベヴェレッロ港まで、そして港から今度はヴェネツィアに行くため空港を目指します。
もちろんタクシー移動
行きのタクシートラブルが頭をよぎり、ホテルの人に相談したりしていました。
仮に港から空港までホテルで車を手配すると€200くらいかかるとの事!
ちょっと待て、タクシーにぼったくられて€50と、事前明示の料金で支払ったとして€200…(約2万円じゃねえか)
だったら、タクシーの方がマシかという事で却下。ホテルの人が「乗る前にbill書いてもらったら?」とアドバイスをくれたので、とりあえずそれをやってみる事に。
港のタクシー乗り場で、空港行きを交渉。どうしても胡散臭い手品師・詐欺師みたいな奴らばっかりに見えてくる。
声かけると「OK、€25だよ」と若い兄ちゃん。
お、思ったよりすんなり!
これならいいかと思ったけど、待て待て!こいつらは手品師だ、念のために確認を…、僕たち2人なんだけど…?
「1人€25だから、2人で€50だね」
くっ、こいつやはり!倍にしてきやがった
屈するものか!
必死の言葉というか、
僕の瀕死のボキャブラリーの中から搾り出されたセリフがこちら↓
ノー!アイドント ハブ フィフティー!!
(俺は50ユーロなんて持ってねー!)
何言ってんだ?コイツ!?という感じで、一瞬、仲間と目を見合わせるタクシーの運転手
しばしの沈黙……
妻、必死に笑いを我慢
ピクピクしながら真顔をキープ
…
すると、
「OK、2人で€25だよ」
お、交渉成立!
やったぜ!出川イングリッシュが強い理由もこういう感じなのか?
念のために乗車した時に
Please write bill nowと頼んでみると、しぶしぶペンを取って書き出しました。
なんと手書きで€17.5と書かれてます。
こいつ、よくも2人で€50とか言いおったな。€25でもちょっとぼってんじゃねーか。
よく仕組みがわかりませんが、こういうの紙に残す時はウソを書けないんでしょうか??
でも、最初のお約束なので、降車時にきっちり25渡すとめっちゃ笑顔で握手してきました。まあ、お互い気分良く乗れたからいいか。
いろいろ楽しませてくれましたが、カプリ島は本当おすすめです。あまり神経使いたくない場合も、ツアーがたくさん出てるのでぜひ!
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