【12/29-1/4 トルコ】
地下都市 カイマクル
ここは地下都市と聞いてイメージするレベルをはるかに超えてます。
まず大きさですが約4kmと言われ、地下8階(深さ55m)まであります。巨大で蟻の巣のように入り組んだ地下都市。
中にはこのようにいくつもの部屋と無数の通路
ええと、大きすぎてピンときづらいですが、このカイマクル地下都市に当時4000人以上、多い時で8000人もの人が暮らしていたそうです!
ちょっとした地方の町村の人口全部くらいが、4キロほどの地下に町をつくり住んでたわけです。
いろんな用途の部屋があったり、足元にも通気口のような穴がいっぱい。これが下層階までつながっていて、覗きこむと下の階が見える。
穴を掘っただけなのに、けっこう機能的。台所はもちろん、食料貯蔵庫とかワイナリーまで。あと外敵の侵入を防ぐための石の扉も。インディ・ジョーンズみたい。!
町なので集会所や教会・学校もあります。
現在、地下4階までしか入れないようになっていますが、うっかり奥まで入りこんじゃったら数日出てこれないなんてこともありそう・・・
外からの侵入には強そうですが、中で暮らすのもかなり大変だと思いました。
通路の天井もかなり低いです。
地下都市がいつから存在したのかは諸説あるようですが、ここまでの規模になったのは、ローマ帝国の迫害を逃れてきた初期のキリスト教徒が隠れ住むようになってから。
その後、何世紀も掘り進められて拡張してきたんだそう。このカイマクル以外にもこの地域には地下都市がいくつも存在し、約2万人ものキリスト教徒が隠れ住んでいたと考えられています。
カッパドキアにはこの地下都市の他にも外敵から逃れてきたキリスト教徒の足跡が多数存在します。
その代表的な場所の一つが次のポイント
ギョレメ国立公園
ここも岩窟教会で知られた場所。
最初はローマからの迫害から逃れてきたキリスト教徒ですが、8世紀になると今度はイスラム教徒がこの地に侵攻し、その迫害からも逃れて暮らすことになります。
外からの脅威に身を隠しながら、岩窟の中にフレスコ画を備え、簡易な教会を造って信仰を続けてきた歴史がここにはあります。
美しくて、不思議な暮らしの跡を残しているカッパドキアですが、これを形づくった背景には信仰や民族の歴史もあるようです。
ちなみに山を下りると食事やお土産ショップ。あっ、カッパドキア的雪だるま。なるほど。
パシャバー国立公園
ここもすごい、あっちにもこっちにも?きのこ岩”の群生。
間近でじっくりと見ながら回ることができます。
高台に歩いて登って、見渡す公園全体の景色も壮観。
カッパドキアの最後に
デブレント渓谷の奇岩、形状からもお察しの通りの呼び名
通称“ラクダ岩”
本当にラクダに見えます。これも自然の浸食が生み出したなんてすごすぎる。
これが今回の最終ポイント
朝からツアー開始で飛行機の時間があるので4時半に終了。
ガイドさんとドライバーさんが効率よく回ってくれたので、1日とは言えものすごく充実した時間でした。
年越しまであと、7時間ちょっと。
軽くチャイでも飲んで、これからカウントダウンに向けイスタンブールに飛びます。
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